中央に大きく”10Ks!”のロゴ、そのまわりには歴代のツアーロゴがちりばめられた、
今までのKAT-TUNの歴史を感じる大きな垂れ幕がステージを覆う東京ドーム。
開演前には、自然と客席からKAT-TUNコールが沸き起こり、大きな声が鳴り響いて
います。
この公園を終えると、グループとしては充電期間に入ることを発表しているKAT-TUN。
いつもとは少し違う熱気と空気が充満する場内ですが、気持ちはのひとつ。KAT-TUN
の登場を今か、今かと待ち望み、メンバーを呼ぶ声がいっぱいです。
そんな中、ふっと暗転すると、ペンライトの光で一気に真っ赤に染まる場内。ピストル型
をしたペンライトからの情熱的な光は、いつでも来い!とばかりにKAT-TUNを待ち構える
客席の気合が感じられるよう。するとスクリーンに、2006年のデビュー当時から昨年まで
のライブ映像が。
初々しく懐かしい姿、だんだんと大人になり力強い表情を見せる姿。過去からさかのぼって
映像でタイムトリップしてくると、ハッと現代に意識を戻させるような雷音。それとともに
ステージを覆っていた幕がはがされ、今度は、中丸、上田、亀梨の映像が次々とスクリーンへ。
メインステージには、海賊船のセットが照明で浮かび、ステージ前方にはこれから始まる
KAT-TUNの旅を勢い付けるかのように、何本もの噴水が大きなしぶきを。すると、明るくなった
ステージに3人の姿が。割れんばかりの歓声に沸く場内。海賊船の帆がメインステージのスクリーン
に映し出されると、いよいよ始まりの時。
感情が高ぶるなか、勢いよく聞こえてきたのは『GOLD』。「東京ドーム、騒いで行けよ!」と第1
声を放ったのは中丸。その声に客席も負けじと一気に熱をあげていくなか、曲終わりには上田が
「お前ら、準備は出来てるのか!野郎ども!最後の出航だー!!」と、KAT-TUNの船が動き出す
ぞと威勢よくシャウト!
デビュー曲『Real Face』で畳みかけ、そのまま『BIRTH』へ。亀梨がサングラスを外し「東京~!」
と叫ぶと、さらに大きな歓声が。また『THE D-MOTION』ではレーザー光が交差し、ダンサンブル
な空間に。歌いながら今度は中央ステージに向かうKAT-TUN。亀梨が体を揺らしてセクシーにダンス
を決めると、客席からは黄色い声が巻き起こる場面も。
さらに「もっと声出るだろ!」(中丸)と『ONE DROP』に。客席の近くを通って、1人用のムービング
ステージでサイドや後方のステージに散らばっていくKAT-TUN。「お前ら、まだまだ足りねぇぞ!もっと
もっと声出せ!(上田)」と、まだまだひと息もつかせないぞとばかりに始まった『WHITE』では今度は
それぞれがリフトステージに乗り、2階、3階席に近いところまで。
「ヘイ!ハイフン!しっかり胸に刻んで帰れ!」(亀梨)、「声、足りねぇって言ってるだろ!もっと出せ
よ!もっと!最後まで暴れようぜ!」(上田)、「みんな!今日は何の日かわかっているのか!今までで
一番最高の時間を作っていこうぜ!」(中丸)と叫ぶメンバーの姿からはとにかく楽しんでいこうと言わん
ばかりの気迫が。
中丸の「今回のライブは10周年のライブです。いろんな曲流れるから宜しく!」との声に、上田は待ち
きれないとばかりに少しかぶせ気味で『PERFECT』!と次の曲を紹介。亀梨の「Say!」という合図から大
合唱で盛り上がる場面も。その後は、四季折々の映像演出の中、雰囲気を落ち着かせ、メインステージで
しっとりと『春夏秋冬』を。
すると今度は、ステージ上方に並び、おもむろに客席へピストルを向ける挑戦的なKAT-TUN。クールに
銃声を響かせると、そのままステージを後に。スクリーンには、昔から今までの記憶を駆け巡るかのように
流れていく、中丸、上田、亀梨、それぞれの姿が。そして次なる波に突入したかの如くメインステージには
スモークがモクモクと。
場内の期待も高まってくるなか、KAT-TUNが再び姿を現すと、炎の演出を交えてハードに『DON'T U EVER
STOP』へ。続く『MOON』では、メインステージ上方にKAT-TUNの姿。着物の装飾で彩られたスタンド
マイクを女性に見立てて妖艶に熱唱する亀梨に客席からは悲鳴にも似た歓声が。
スタンドマイクを背負いワイルドに歌う上田に、メガネ姿で決めた中丸に静かながらも奥に熱さを秘めた
ような歌唱。それぞれの個性が光るパフォーマンスで魅せた後は、特効音から勢いよく『In Fact』へ。
そして『NEVER AGAIN』では、中央ステージから3方向に分かれ、再び客席の皆さんのより近くに。
3人でムービングステージに乗りながら、『僕らの街で』をしっとりと披露すると、サブステージに
移動して一変、『KISS KISS KISS』をクールなダンスと共に。『Will Be All Right』では、KAT-TUN
の美しいハーモニーに思わず心奪われ、上田と中丸、亀梨に分かれて、フロートカーにのって外周
を回る姿に客席も思わずニッコリ。
亀梨が「Everybody!Singing!」と合図を送ると、客席からは揃った綺麗な歌声。中丸も「今日も
東京楽しいよ!」と微笑んでいる姿もあり、KAT-TUNもライブ空間を存分に楽しんでいるよう。
会場一体となり、オープニングから止まることなく15曲を一気に駆け抜けているのでした。
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